どちらを向いても不安で

遅ればせながら、髭(HiGE)@ZeppTokyo、行ってきました。以下はあくまでも個人的な感想なんで、凄まじく長文なうえにアレですが、どうか広い心で見てやってください。

今回個人的に諸々あって、身体的にも精神的にもすごくいっぱいいっぱいなコンディションだった、そのせいも多分にあると思う。一言で言ってしまうと、まだまだ髭はこんなもんじゃないだろ、と思ってしまうライブだった。
演奏は決して悪くなかったし、ところどころもの凄くかっこよかったし、盛り上がる曲は盛り上がったし、楽しいライブではあった。だけど、会場全体を異次元に連れていく、髭ちゃんのライブの最大の魅力が昨日は見えてこなかった。

ちょっと須藤さんがテンション上げきれてない感じがした。AXのときの「サイコーのにおいしかしてこないよ!」にはすごくアガッたのだけども、昨日は「そうか?」と首をかしげてしまう余地があったというか。須藤さんに迷いが生まれてきてるんじゃないかな?MCをとるべきか演奏をとるべきか。髭のお客さんってシビアだから、もはやちょっとやそっとの奇行じゃ面白がってくれないし。須藤さんがやりたいようにやるべきだとは思うんだけど。そんなにサイコー!って言わなくても、ってちょっと思ったり(苦笑)

お客さんのノリもなかなか読めないな、と。大きいところだとよけいにね。クインテットで手拍子にはびっくりした。いいんだけども。ただ棒立ちのときとモッシュのときの差が激しすぎるのはバンド側からはどんな風に見えるのかな、とか。
ただ、どんなときでも斎藤さんは斎藤さんで、見てるとなんだか安心するwこんな変態なギタリストがいるバンドはそう簡単にはつぶれないだろう、と。

要するにZeppはまだちょっと大きすぎたのかもしれないな。まだまだ髭ちゃんには大きくなる余地が残されてるんだと思う。今髭ちゃんはすごく重要な、転換期に立たされてるんじゃないだろうか。知名度も人気もどんどん上がってきて、期待やらなんやら気づけばいっぱい背負ってて、好き勝手にやってるだけじゃ解決しない問題が表れてきて。髭ちゃんならここを乗り越えてまたひとまわり大きくなって、私はますます好きになるんだろう、そう信じている。

いや、こんなこと書いてるけど、ホントにライブは楽しくはあったんだ。以下は簡単な覚書。

薄い幕がかかってるところにスポットがあたって、メンバーのシルエットが浮かび上がり、奏でるは白薔薇。まさに完璧なオープニング。

メンバーみんな痩せた?ちょ、斎藤さんそれ以上は無理だってw斎藤さんの髪型がアシンメトリ。須藤さんパーマ?

「聴いてほしい曲があるんだ」って須藤さんが言って始めた君のあふれる音、すごくよかった。こういうスケールの大きい曲の気持ちよさはすごい。

A-haでのセッションもさすがにかっこよかった、あとなんといってもvsハワイアン!シレッとした顔で演奏するメンバーかっこよすぎw凄まじく速くなったり遅くなったり、こういう焦らしかた好きだw

新曲なかなか好きだ。間違ってもシングルにはならないだろって感じの軽い曲ではあるけど、カップリングの3曲目かアルバムの中盤あたりに入ってたらよさげ。

照明はさすがに凝ってたね!ダブリンの赤くなったり青くなったりの演出にはしびれた。

アンコールの寄生虫、ビニールシートを巻き付けて現れた須藤さん、相変わらずチープだwこの曲での斎藤さんの動きがすごく好き。べいびべいびべいびべいびべいびごー。終わるとみせかけて続くフェイントにニヤニヤしてしまった。

せっかくだしもう一曲!って言い出したときはすごくアガッた。どうせなら下衆爆弾やってほしかったけど・・・マヌケなクインテットもすごくよかったからまあいいか。

電波にのってはやっぱり広いところが映えるなあ!最後の最後にようやくテンション上がりきった!とにかく気持ちよくてゆらゆらしてしまう。

こうやって見ていけば楽しいライブではあったんだよな。個人的に不完全燃焼だっただけなのかな。エイプリルフールライブには残念ながら行けないので、次のクラブジェイソンでは真っ白な灰になるまで踊れるといいな。

気持ち悪い長文すみませんでした。反省はしている。